製造現場5Sのちょっとした工夫~3つの事例~

作業ノウハウ記事

著者

GEMBA Producer
大原 健佑
日本の中小製造業を専門に現場のコンサルティング業を経営。QMS審査員補:2015(ISO9001審査員資格保有)。10年間製造業に勤務した製品開発・生産技術・品質管理の経験から、製造業の現場で起きている問題の多くは「品質保証・業務プロセス設計・問題解決」で解決できると突き止める。経営視点を持ちながら、製造業の現場向けにIT・AI活用などの最新手法から、泥臭く地道な改善までの手法を融合させたコンサルティングを行う数少ないコンサルタントとして、日本全国の中小製造業に顧客を持つ。「こんな現場の生々しい話、誰に相談して良いか分からなかった!」と大好評を得ている→ 詳しいプロフィールを見る

 

製造業の基本中の基本でもある5S。

5Sを行うことで、作業の安全や作業効率の向上に繋がる工夫ができることは知っている方も多いと思います。

今回は、大型の板金加工業を営むお客さまに特別に許可をいただき、現場の写真を掲載しながら事例を紹介していきます。

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工夫①:棚を作る

「棚を作る」

文字だけを見ると当たり前のように感じる場合もあります。

また、そうはいっても現場で具体的にどうするのが良いのか分からない方もいると思います。

さて、下記の写真を見てください。

板材置き場

納品された板材は、通常、木のパレットに平置きされて納品されます。

それを種類ごとに平置きしていたのでは膨大の面積必要になりますが、棚を作ることで縦方向を有効活用し、尚且つ種類も分かるように置くことが出来るため、材料を探す手間も省けます。

また、下記の写真を見てください。

端材置き場

板金加工ではほぼ必ず“端材”が発生します。

その端材も、きちんと棚を作ることでおおよその種類別に置くことができ、縦置きすることで整理整頓ができるだけでなく、端材を探す手間も省けるため作業効率も上がります。

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工夫②:“レベル”を合わせる

作業台

昔ながらの板金加工メーカーは、床に板材を置き、小さな椅子に座って作業することがほとんどでした。

ところが、加工設備は基本的には人が作業する高さ、いわゆる“レベル”に合わせて設計されています。

従って、手元の加工をする際には座り、設備を使用する際には立って作業をするため、大きな板材を上下させる作業が発生してしまうと同時に、床置きされる工具や道具があったり、5Sの観点からも見栄えが悪いです。

下記の写真を見てください。

箱馬

平均台のようなものは“箱馬”と呼んでいますが、奥にある大型設備に板材を投入する際の台になるものです。

設備の板材を投入する部分と、箱馬のレベルをきちんと合わせてあります。

また、下記の写真を見てください。

作業台

小さな作業台です。

こちらの工場では、細かい作業はこのような台の上で行います。

作業台のレベルと設備のレベルを合わせることで上下の動きをなくし、作業効率を上げる工夫がされています。

これによる最も大きい効果は、“腰痛防止”です。

重い板材を上下させる際、あるいは作業場を変える際に、立ったり座ったりする作業が発生していましたが、こうして作業レベルを合わせることで基本的にはずっと立った高さのまま仕事をすることが出来ます。

ずーっと座って作業していた方は、多くの方が腰痛に悩まされている現実も踏まえ、ぜひ実践すべき工夫の一つです。

工夫③:動かせるようにする

さて、下記の写真を見てください。

端材置き場

これは、設備の下のスペースを活用して端材を置いているところです。

先ほど端材置き場の棚については述べましたが、こちらは良く見ると下にキャスターが付いています。

端材を取り出すときは、下の台ごと引っ張り出して簡単に取り出せる工夫がされています。

次に、下記の写真を見てください。

キャスター

こちらは汎用工具のボール盤です。

こちらにも下にキャスターをつけています。

こうすることによって、頻繁に使う作業がある場合、作業台の近くに持って行ってから作業をすることが可能になります。

何度も工場内を往復する必要がなくなるのです。

キャスター

ガスボンベやその他の設備にもキャスターをつけています。

先ほどもお見せした小さな作業台にもキャスターが付いていました。

こうすることで、自分がやろうとしている作業に応じて、設備や道具を運んでくることが可能になり、その都度、最適な作業環境を作ることが出来るのです。

いわゆる“自分の作業場所”を作ってしまうと、同じような道具をみんなが持つ必要があったり、ムダが多いです。

これは、いわば“作業場のアドレスフリー”とも言え、効率の良いフレキシブルな工場にすることができるでしょう。

実はこの工夫は、社長いわく、

「最も効率が上がった工夫だった」

とのこと。

ぜひ、ご参考になさってみてください。

おわりに

各現場にはそれぞれの工夫が詰まっています。

もし自社内での工夫に行き詰まったときに、同業に限らず、他社の現場を見ることや、工夫したポイントを聞いてみることは大いに役立つはずです。

自社内の閉じた世界だけで取り組むだけでなく、たくさんの現場を見ること、工夫しているところを教えてもらうことを意識してみると、世界が開けてくることがあります。

そんな“行動力”を大切にしたいですね!!

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