世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 [ 山口周 ]


美意識世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
経営における「アート」と「サイエンス」
山口周 著



あらすじ

こちらの本は、オウム真理教が犯した大きな犯罪や、現代における企業が犯した不祥事や犯罪がなぜ起きてしまうのか、という解に迫る内容から、権力を握るエリートと呼ばれる人たちが「美意識」を大切にする理由が書かれています。

「アート」「サイエンス」「クラフト」という3つの切り口から企業経営を考えており、「アート」の人材が実質の権力を持つことがバランスが優れていることや、「サイエンス」だけでは企業経営は健全にならない理由など、Apple社などの実例を交えて説明しています。

「アート」という考え方

企業経営に「アート」という概念として明確な言葉で表現しているものは、そう多くはないと思います。世の中にあるビジネス本と呼ばれる企業経営に関する話の多くは、成功者の実例を「サイエンス」の視点で解説しているものになります。

経営に「アート」という概念を加えることによって、経営者間の役割分担や立ち位置を明確にし、健全な企業経営をしていくことができるヒントになり得ると思いました。

私自身が感じたところでいえば、企業経営や現場のマネジメントにおいてどのような人財が足りないかというと、「デザインできる人」だとずっと感じてきました。この「デザインできる人」というのは、例えば生産性向上のために業務改善/改革をしなければならないとき、新たな業務プロセスを描く、つまり業務をデザインすることであったり、目指す姿に対してのアプローチとロードマップをデザインする人であったり、ソフトウェアなどの機能などの概念図をデザインする人のことです。

この本では、そのことを「アート」という言葉で表現しており、それを「サイエンス」と「クラフト」とは別のものとして定義しており、自分としてはスッと腹落ちしました。

経営者と芸術

歴史上の成功者も芸術を嗜んでいたという事実からも、自分を律するための確固たる何かは、タイトル通り「美意識」にあるのかなと思います。私はこれまで「センス」だと思ってきましたが、この本を読み「美意識」の方がしっくりくるかもしれないなと考えさせられ、論理的に説明できるポリシーとは違った、説明できない美しさを求める姿勢こそが大切かなと思い、自分も好きなピアノをもっとやってみようかなと思った1冊でした(笑)




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