組織活性化のために、まずコミュニケーションを取ろうとするな!

stop価値観, 仕事観

著者

GEMBA Producer
大原 健佑
日本の中小製造業を専門に現場のコンサルティング業を経営。QMS審査員補:2015(ISO9001審査員資格保有)。10年間製造業に勤務した製品開発・生産技術・品質管理の経験から、製造業の現場で起きている問題の多くは「品質保証・業務プロセス設計・問題解決」で解決できると突き止める。経営視点を持ちながら、製造業の現場向けにIT・AI活用などの最新手法から、泥臭く地道な改善までの手法を融合させたコンサルティングを行う数少ないコンサルタントとして、日本全国の中小製造業に顧客を持つ。「こんな現場の生々しい話、誰に相談して良いか分からなかった!」と大好評を得ている→ 詳しいプロフィールを見る

 

“コミュニケーション”

以前から、仕事でもプライベートでもよく耳にする言葉ですが、その課題解決に対しては違和感というか本質を捉えていないような気がしていました。

そんなとき、大田区のとある町工場の社長に気が付かされた“コミュニケーションの土台”について触れてみます。

ここで、コミュニケーションスキルに言及する部分がありますが、いずれも否定するものではないことだけ留意いただければありがたいです。

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いろんなところで課題になるコミュニケーション

会議

コンサルティングのような仕事をしていると、結局は人の問題=人材育成が課題であったり、人や組織同士の意思疎通や情報共有の問題=コミュニケーションが課題になったりすることが往々にしてあります。

製造業の現場の具体例で言うならば、

・生産計画の全部門共有のための場内掲示
・製品開発に関する情報共有のための定期連絡会
・コスト意識向上のための原価情報把握

などの一般的な情報共有から、

・技術教育に関する無形情報の伝達
・従業員教育のための動機付け
・従業員のモラール向上

などの人の意思疎通に関するものまで幅広いです。

ここでいうコミュニケーションは、どちらかというと後者を指すことが多いです。

「こう言ってるのに伝わらない」
「同じことを言っても分かる人と分からない人がいる」

など、現場で起きている問題を辿ると、このような日常的なものも含めたコミュニケーションが問題になっていることがけっこうあります。

さて、そんなコミュニケーションに頭を悩ませる経営者や管理職の方は、セミナーに行ったり研修を受けたりするわけですが、それだけで問題解決になることはかなり少ないです。

それですべて解決していたら、どの企業もコミュニケーションに頭を悩ませたりしないわけですしね。

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コミュニケーションスキルって?

テレワーク

ところで、現代でよく言われているコミュニケーションスキルとは、どのようなものがあるのでしょうか?

・伝わる話し方
・聴く力、傾聴
・共感する力
・的確な質問の仕方
・人を動かす話し方
etc…

どこかの講座やセミナーのタイトルにありそうな、聞いたことありそうなことだったりしませんか?

最近では、

・アクティブコミュニケーション(能動的コミュニケーション)
・アサーティブコミュニケーション(お互いに我慢しないコミュニケーション)

なんていうものも出てきています。

コミュニケーション能力の要素をまとめるなら、以下の3つに集約されます。

 1.聴く力
 2.伝える力
 3.人の気持ち(心理)を汲み取る力

まぁそりゃあそうなんですが、この3つの力を鍛えると、必ず組織のコミュニケーションが円滑で活発になるかと言われたら、私は疑問符が浮かびます。

そもそも、コミュニケーションの根底になければならないものが抜けているような気がするのです。

コミュニケーションの根底にあるモノ

base

製造業の現場での例えをしましょう。

Aさん:作業の標準化を進めて仕事をラクにしたい!
Bさん:品質を確保するために自分がやらないと!

こういう両者の対立はコンサルあるあるだと思います。

私個人は、これはどちらも正しいと思っているんです。

肝心な部分は相応の技術を持った人が対応するべきですし、かといって、全部をその人がやらなくてもいい。

この両者がこう言ったとします。

「不具合減らして仕事を効率化する!」

そのアプローチは2つに分かれます。

Aさん:作業を誰でもできるように標準化してミスをなくす
Bさん:自分を含むできる人にやらせる

同じ「不具合減らして仕事を効率化する!」という言葉を使っているのに、全く違う解釈をしてしまうわけです。

この問題に対して、両者にコミュニケーションを取らせて進めようとしてうまくいくと思いますか?

それでもこの両者のコミュニケーションが課題だと思いますか?

答えはNOです。

このことから、コミュニケーションの根底に必要なものが見えてきます。

それは、“共通の信念”です。

“信念”とは、それぞれが思っている“正しさ”と言い換えても良いと思います。

「個人個人が思っている“正しさ”が共通じゃないと、コミュニケーションは成り立たないのではないか」

これが、今思い至っているところです。

“正しさ”が違うと、同じ言葉を使っていても同じ意味で通じていなかったりするものです。

反対に、“正しさ”を共有していれば、言葉は少なくとも認識を共有しあえるものでもあると思います。

偉人たちが触れているモノ

vip

過去の偉人達も、企業の成長や人としての成長の根底に大切にするべきこととして、テクニック的なことなんか誰も言っていません。

いや、言っていたかもしれませんがそれが後世に残らないのは、普遍的で大切なことではないからだと思います。

ここで、いくつか例を紹介します。

「商売をする上で重要なのは、競争しながらでも道徳を守るということだ。」
「人は全て自主独立すべきものである。自立の精神は人への思いやりと共に人生の根本を成すものである。」
「全て形式に流れると精神が乏しくなる。何でも日々新たにという心がけが大事である。」

渋沢栄一

日本経済の父と言われた渋沢栄一ではありますが、残っている明言はどれも人の精神に関わるものです。

事業を営むにあたっても、「立志」志を立てるということを説いています。

部下に対しても、このようなことが正しいことであると刷り込み続けたと言われています。

さて、もう一つ。

誰でもそうやけど、反省する人は、きっと成功するな。本当に正しく反省する。そうすると次に何をすべきか、何をしたらいかんかということがきちんとわかるからな。それで成長していくわけや、人間として。

松下幸之助

事業のことを言っているのかと思いきや、最後は「人間として」ということが言われています。

人間として成長するためには正しく反省すること。それが“正しさ”であると説き、その反省は表面的なコミュニケーションでは成し得ないことだとも思いますね。

おまけにもう一つ。

仁(じん)・義(ぎ)・礼(れい)・智(ち)・信(しん)

儒教:五常

古くから伝えられていることですが、この五常を経営者の志として教える企業は実に多いです。

経営者としての“正しさ”は、人間としての“正しさ”に回帰してくるということを物語っていると思います。

こうした“正しさ”を従業員で共有することによって、その正しさの上にこそ、本当のコミュニケーションが成り立つのではないかと思います。

おわりに

冒頭の組織の課題としてのコミュニケーションの話に戻ります。

仮に課題がコミュニケーションにあったとした場合、その問題の本質は組織としての“正しさ”の認識共有不足があるのではないかと思っています。

その“正しさ”の認識共有不足は、経営者やリーダーからの発信不足が一因でもあります。

企業でいうならば、方針やビジョン・ミッション・バリューなどを明文化するとともに、常日頃からリーダーの口癖のように組織に浸透していることが大事なのではないかと思うわけです。

これをすっ飛ばして、

「部門間のコミュニケーションだ!」
「コミュニケーションの研修に行ってこい!」

っていうのは、サッカーで言えば、ゴールがどっちにあるかもわからないのに

「上手にパスができるようになれ!」

って言っているようなものです。

これをお読みの皆様は、組織内のコミュニケーションの本質を見落としていませんか?

そのうえで、コミュニケーションスキルを活用すると、より円滑に意思疎通ができるようになったりします。

ぜひ、ご参考にしてください!

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