製造現場の作業効率アップ!“レベル”合わせの4つのメリット

メリットノウハウ記事

著者

GEMBA Producer
大原 健佑
日本の中小製造業を専門に現場のコンサルティング業を経営。QMS審査員補:2015(ISO9001審査員資格保有)。10年間製造業に勤務した製品開発・生産技術・品質管理の経験から、製造業の現場で起きている問題の多くは「品質保証・業務プロセス設計・問題解決」で解決できると突き止める。経営視点を持ちながら、製造業の現場向けにIT・AI活用などの最新手法から、泥臭く地道な改善までの手法を融合させたコンサルティングを行う数少ないコンサルタントとして、日本全国の中小製造業に顧客を持つ。「こんな現場の生々しい話、誰に相談して良いか分からなかった!」と大好評を得ている→ 詳しいプロフィールを見る

 

これまで、さまざまな製造現場を見てきました。

これまでは、お客様に感想を求められた際に、

「雰囲気が昭和ですかね」
「わりと改善が進んでると思います」

のような抽象的なコメントをしてくることが多かったのです。

そんな中、その具体的一例としてとある板金加工メーカーの例も紹介してきました。

今回は、さらにその中から、作業場の“レベル合わせ”についてのメリットをこれまた具体的に紹介していきます。

ちなみに、ここでいう“レベル”とは『物理的高さ』を示します。

この“レベル合わせ”は、作業場の改善の中でもエネルギーのいる改善でもあって、なかなか腰が重くて進められなかったり、そもそもメリットを感じていただけない方もいらっしゃいましたので、ぜひ、今回紹介するメリットをご参考になさってみてください!

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座って作業する昔ながらの現場

板金加工に限らないと思いますが、比較的大きな製品や部品を扱う加工メーカーでは、部品や製品を地面、あるいは地面に置かれた定盤の上に置いて、人も座って作業する現場が多いです。

ところが、こうした方法で作業をしている現場は、実は昔ながらのやり方を踏襲しているだけであって、最近改善をどんどん進めているメーカーは、こうした作業方法からは卒業しています。

作業台

作業台

上記の2つの写真のような台を活用しながら、部品や製品の高さを上げて人が立って作業できる“レベル”まで上げているのです。

座って作業している現場の人からするといろいろ抵抗のありそうな改善案ですが、この改善案には4つのメリットがあります。

そのメリットについて一つずつ紹介していきます。

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メリット1:動作が早い

動作

【質問】どちらが早く動けますか?
A:立っているとき
B:座っているとき

みなさん、こう質問されたらどちらと答えるでしょう?

一部の例外を除けば、ほぼ皆さんが “A” の立っているときと答えるのではないでしょうか?

部品加工時には、座って、使う道具も全部周りにおいて、図面も近くにおいて作業する方が楽に思えます。

ところが、例えば近くに置いていない工具を使うことなんてざらにありますし、図面はあってもメモをするペンを取り出すためにポケットに手を伸ばしたり、作業中の部品の向きを変えたり、作業の角度を変えたり、実はいろんな動きをしているんです。

こうした小さな積み重ねは、座って作業しているときには当たり前でも、立って作業してみると意外なほど動作が軽く、早くできることに気が付きます。

動きは立っているときの方が早い

この原則に立ち返って、日頃の作業を見つめ直してみると良いでしょう。

メリット2:手元が見やすい

作業

座って作業をしている人には当たり前のこととなっているかもしれない内容です。

地面に近いところに部品を置いて加工作業をする場合、人は腰を屈めて部品を上から見るような体勢を取ります。

その際、もちろん照明は天井にありますので、肝心の作業をする手元が影になってしまうんですね。

それを補うために、スポットライトなんかを個々人の作業場に設置して使っている現場もありました。

それでも、やっぱり作業中はいろんな角度から手元を見たり、作業中に少し移動してたりなんかするとスポットライトも一つでは不十分ですし、ライトが当たっていると暑いです。

また、そのライトのための配線が現場をすっきりできない原因にもなります。

一方で、立って作業をしていれば、加工部品を上から覆いかぶさるように見る必要性は少なくなります。

結果として、手元が見えやすい作業となり、作業性が上がるだけでなく安全性も高まります。

言われればその通りかなと思うのですが、地面で作業をしている現場にとって、手元の見難さは日常となっているため、気が付きにくいものなんですよね。

メリット3:周りを見渡せる

見る

【質問】どちらが周りが良く見えますか?
A:立っているとき
B:座っているとき

この質問をされたら、これまた意地悪な例外を除いてはみんなが “A” の立っているときと答えるでしょう。

周りが見えることで、例えば、重い部品を少し向きを変えたいときに誰かを呼びたいときには声がかけやすくなりますし、他人の作業も見ながら良いところを取り入れたり、教えながら作業したり、あるいは技術的な競争をしながら作業することで、技術レベルの向上や作業性の向上が見込めます。

「他の人が何をどうやってるのか分からない」

こんな声も頻繁に聞かれる職人の現場ですが、そういう声がある現場ほど、「作業レベルを合わせる」ことにチャレンジし、作業の質や教育の質の向上が必要かなと思います。

メリット4:腰を痛めない

腰痛

先ほども少し触れましたが、座って作業をすると、前かがみで作業をすることが多くなります。

さらに、ずっと同じ姿勢で作業をしがちになってしまいます。

そんな作業姿勢が、結果として腰痛の元となってしまうのです。

それと比べて立って作業する際には、前かがみになることは少なくなり、また、ずっと同じ姿勢で作業することも減りますし、姿勢も変えやすいです。

一見、座って作業をするほうが姿勢として楽に思えそうですが、実はまったく逆です。

立って作業をするほうが、腰痛のリスクははるかに小さくなるんですよ!

おわりに

さて、今回は、“作業レベルを合わせる”というテーマできましたが、何に合わせるのか説明不足でしたね💦

・人が立ったまま作業ができるレベルに合わせる
・設備を使用する際のレベルに合わせる

この2つの『合わせる』の意味がありました。

旋盤、ボール盤、レーザー加工、ベンダー、研磨、、、何をどのように加工するにしろ、その設備は必ず立ったまま作業ができる高さになっていませんか?

これは作業性からの考え方も盛り込まれているからです。

「オレはこのやり方に慣れてるんだ!」
「うちは特殊だから!」

といって改善することを止めてしまっては、そこで会社の成長は止まります。

この壁を乗り越えて、新たな世界に足を踏み入れることも大切です。

作業レベルを合わせるためのジグなどを自分たちで考えながら作り、それらの改善を繰り返してこそ、他社に追いつけない作業ノウハウや改善文化が築かれるのです。

ぜひ、チャレンジしてみてください!

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