求められる産業の現場改革

 日本の産業は、世界水準と比較して労働生産性が低いと叫ばれています。少子高齢化が加速する中、今、まさに時代の変わり目を迎えようとしており、日本の産業は生産性向上を目的とした真の「働き方改革」を実現しなければなりません。

 日本企業の99%は中小企業であり、この中小企業の発展なくして日本の経済・産業の発展はあり得ません。第一次産業・第二次産業・第三次産業、あるいは、農業・工業・林業・漁業・水産業・サービス業・・・業界問わず、生産性向上が進まない原因は開発/生産問わず現場のプロセス設計にあると考えています。

 とりわけ、ものづくり業界は、これまでの日本産業を支えてきた日本の誇るべき産業でもあります。しかしながら、昨今のIT技術の進歩に取り残され、ものづくり業界そのものが衰退の危機にさらされています。ますますの少子高齢化社会、必然的に求められる「働き方改革」、IT技術, AIの発達など、さまざまな環境変化に対応していかなければなりません。

Misson

“経営”と“現場”をつなぎ、自発的に業務改善を進める現場チームを作り、

ものづくり産業延いては日本の第一線で活躍する中小企業が輝ける社会を実現します。

やり方

“現場”と“経営”をつなぐ

「遅い!」
「任せているけど全然進まない!」
「自主的に動かない!」

これらは、私がこれまで接してきたものづくり企業の経営者からよく聞く言葉です。経営者は、社会が変化する中で危機感を持ち、それを乗り越えるために頭を悩ましながらも目標を掲げ、現場を鼓舞し続けています。それは、人口増加によって市場が必然的に拡大されてきた時代にものづくりをしてきた経営者とは違い、本格的に生き残りを賭けた戦略を立てなければならない現代の経営者での苦悩でもあります。

ところが、笛吹けど踊らず、経営者が掲げた課題に対する現場の取り組みがあまりに進みが悪く、社会の変化に企業の成長がついていけない企業が残念ながら多くあるのです。

これには一つの大きな理由があると考えています。ズバリ、

【現場の腹落ち】

です。

当たり前の話ですが、問題は現場で起きています。したがって、それを解決するべきはやはり現場なのです。しかしながら、その肝心の現場のメンバーは、目の前で起きている問題と経営課題が結び付かずに、いまいちモチベーションが上がらずに取り組みに力が入らない、そんな現状があるのです。

私は、これまでの現場での経験を活かしながら、現場に共感し、問題を整理し、課題を形成し、その課題が経営課題と結びつくことを“腹落ち”させ、その後の業務改善活動に取り組んでいただくようにしています。

業務改善チーム作り

業務改善を進める際は、必ずチームで取り組むことをお勧めしています。基本的には一人ではできません。なぜなら、業務プロセスはつながっているからです。一人で見ることができる範囲はたかが知れています。複数の、しかも別業務を行う方々にチームを作っていただき、自らの仕事の位置づけやプロセスのつながりを理解し、あらゆる問題を洗い出し、課題を形成していく。そんな活動をしています。

最終到達点は、《現場が自ら課題を形成し、現場がその課題を解決する》そんなチームが現場の文化として根付くことです。

そうすることで、継続的な企業の成長を支える根っこを作ることができると考えています。

バックボーンとしてある考え方

【大きく描いて、まずは小さく】

生産性向上を強く掲げられても、多くの中小企業は資源が限られており、実行に移すまでには高いハードルがあります。私は、大きな投資を実行する前に足元から小さな効果や達成感を積み重ね、それをお客様とともに実感し、お互いにモチベーションを高めながら進めるやり方をお勧めしています。

【”品質”の考え方を最大限に活用】

現場の生産性向上において、”品質”の考え方は必要不可欠です。言い換えると、”品質”の考え方を最大限に応用できれば、生産性を阻害する現場の不具合は減り、新製品開発を含めたあらゆるプロセスが清流化され、必然的にスマートで生産性の高い現場が運用されるプロセスが構築できると考えています。

私は、QC手法やISO9001を中心とした”品質”の考え方を基軸として、あらゆる産業の現場を、澱みなく流れる清流のように業務が流れる仕組み(プロセス)の構築を実現します。

さらに、ともに取り組んだ方はこの問題発見/課題形成/問題解決の一連の手法を一緒に体験することを通じて体得することができるため、人財育成との一挙両得を達成できます。

人財育成こそが、現場が継続的に進化していく最大の原動力となり、構築したプロセスそのものの継続的進化を実現していくのです。

ISO9001と聞くと、もしかしたら良い印象をお持ちでない方もいるかも知れません。私もそうでした。ところが実際に取り組んでみると、ISO9001はけっこういいこと言ってます。これは私の素直な感想です。業務改善や業務プロセスの設計において、このISO9001の考え方は利用しない手はないのです。

【IT技術も少しは活用】

プロセスが出来上がってきたら、その運用を支援するため、あるいは手作業を自動化するための何かしらのツールが必要になります。そこでようやくIT技術を活用します。

敢えて『少しは』と書いたのには理由があります。最初からIT技術の導入ありきで進めると、多くの場合は失敗します。ITプロジェクトの7割は失敗すると言われている世界です。早々うまくはいきません。それは、業務がどんな姿かが具体的に描けておらず必要な機能や画面構成が分からないからです。これまで、そうした現場を幾度となく見てきました。うまくいっておらずにモチベーションが上がらない仕事に工数を取られている、作ったはいいもののごく一部の機能しか使われていないシステム、etc…

私は、実は数年前までITがからっきしで、拒否反応が出るほど苦手でしたし、日常業務ではものづくり技術に触れることはあっても、業務系のIT技術にはほとんど触れることが無かったことも影響しています。

そんな私でも、一旦理解してしまえば業務要件定義や外部設計くらいまでであれば対応できますし、むしろそれがIT化の肝とも言えます。業務プロセスを明確化してから再設計し、システム要件を決められる人財を育成しなければいけません。

再構築した新たな業務プロセスを支援する仕組みとして、現代ではIT技術の活用は必須と言えます。

なぜ私か

私は、社会人になって初めて”品質”という言葉を知りました。しかも、最初は必ずしも良い印象ではなく、むしろ大嫌いでした。

ところが、仕事を通じて”品質”に触れていくにつれ、その重要性や活用方法について真剣に考えるようになりました。その結果として、ISO9001を含めた、”品質”の考え方を応用した現場改善の手法にたどり着くことができたのです。
詳しい内容は、【なぜ”品質”か~元”品質嫌い”が語る品質の3つの重要ポイント~】 にまとめました。

品質嫌いだった私だからこそわかる、現場改善の本質を多くの人に広め、結果として現場の生産性が改善されるだけでなく、ともに活動することで人財の育成やお客様の発展に貢献していきたいと考えております。