やってみてわかった!オンライン研修のメリットとデメリット

テレワークレポート

著者

GEMBA Producer
大原 健佑
日本の中小製造業を専門に現場のコンサルティング業を経営。QMS審査員補:2015(ISO9001審査員資格保有)。10年間製造業に勤務した製品開発・生産技術・品質管理の経験から、製造業の現場で起きている問題の多くは「品質保証・業務プロセス設計・問題解決」で解決できると突き止める。経営視点を持ちながら、製造業の現場向けにIT・AI活用などの最新手法から、泥臭く地道な改善までの手法を融合させたコンサルティングを行う数少ないコンサルタントとして、日本全国の中小製造業に顧客を持つ。「こんな現場の生々しい話、誰に相談して良いか分からなかった!」と大好評を得ている→ 詳しいプロフィールを見る

 

新型コロナウイルス感染症の影響によって、図らずも強制的に進んだテレワーク。

あらゆる業務のオンライン化が一気に進みました。

私が請け負った製造業の院卒~高卒技術系新入社員に向けた丸11日間の研修も例外ではなく、当初は研修室での集合研修の予定でしたが、前日にオンラインでの開催に変更になり、慌てて対応しました。

オフラインの集合研修とオンライン研修ではどんな違いがあるのか、オンライン研修でのメリットとデメリットを、実際の体験をもとに紹介していきます。

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オフライン研修からオンライン研修への変更に伴う戸惑い

戸惑い

製造業の技術系新入社員に向けて行う研修は初めてでした。

製造業の現場経験があり、これまでに100社を超える企業の現場を見させていただいたりコンサルティングを行ってきた経験から、新入社員向け研修の講師は十分にできる知識量は備えていましたが、11日間という、少なくとも私が知っている中では最長の研修に向けて、かなりの準備が必要でした。

集合研修を前提とした準備をするにあたって、グループワークを取り入れ、受講者間でディスカッションをしていただき、考えていただく機会と、発表していただく機会を多めに作ろうと考えていました。

また、配布資料も適宜、進捗や必要に応じて配ろうと思っていましたし、経験を交えた実例や雑談も、ホワイトボードを使って行うつもりでした。

ところが!

オンラインの研修になると前日に聞かされ、この構想が見事に崩れ去ったのです!!

「グループワークができない!どうしよう!」
「ホワイトボードが使えない!どうしよう!」
「適宜配布しようと思っていた資料もタイムリーに配れない!どうしよう!」
「1日講義だけだったら2時間くらいで終わっちゃうぞ!どうしよう!」

なんていう感じで焦りまくりました(笑)

しかも使用するツールは、これまで使用した経験のない“Microsoft Teams”。

zoomとどう違うんだ?

という不安もありましたが、何とか乗り切ったのです。

どのように乗り切ったのかも踏まえて、Microsoft Teamsを使用したオンライン研修のメリットとデメリットをまとめてみました。

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オンライン研修のメリット

実際に体験してみて、感じたメリットは3つです。※通勤などの移動は除きますね。

メリット①:Word、PowerPointでの資料作成やプレゼンが容易

プレゼン

集合研修の場で想定していたのは、ポストイットやどこでもシート(ビニール製でホワイトボードマーカーで書いたり消したりできて、壁にも貼れる優れもの)を駆使して、グループでディスカッションしてもらうことでした。

それが出来なくなった大体として、ワークの課題を個人個人でのワークに切り替え、案の書き出しはWordやPowerPointと使ってまとめてもらうことにしました。

そして、それぞれの受講者が書いたメモや資料を画面共有して発表してもらうというスタイルでワークを実施することが出来ました。

グループワーク場合、遠慮がちな人や斜に構えた人など、集中力を保てずに学びが少なくなることも残念ながらありますが、このスタイルの場合は、受講者にとっては必ず発表があるため、個々人が集中してしっかり取り組まざるを得ません。同じ研修を受けたときの学びの効果が大きくなるメリットが生まれました。

ただし、

・受講者一人一人にPCが与えられている
・受講者全員がWordとPowerPointをそこそこできる

これらの条件がそろっていて初めてできることであって、今回の場合は運よく揃っていたので、地獄に仏でした(笑)

メリット②:全員フラットに接しやすい

フラット

集合研修の場合、例えば教壇の近くにいる人や通路側にいる人など、ちょっとした質問を話しかけやすい人がいますよね。

また、行動や仕草など、個人のキャラクターが良く見えることもあり、話しかけやすかったり話し方に違いが生じたりしてしまいがちです。

これはこれで悪いことではないのかもしれませんが、ともすると「人によって接し方が違う!」という不満も生み出してしまいかねません。

ところがオンライン研修の場合、外見の情報が限定的になることや、“場所”の概念がなくなるため、受講者間の“いろんな差”が生まれにくく、フラットに接することが出来るんですね。

これは、可能な限り受講者個人に思い入れを持ち込みたくないと考えている私にとっては、思いがけないメリットでした。

受講者にとっても、受講を決めた企業にとっても、受講者全員が同じように見られていると思えるのだとしたら、それはメリットになりますね。

オンライン研修のデメリット

一方で、やはりデメリットもありますのでそちらも紹介します。

デメリット①:反応が分かりにくい

育成

講師として話しているときには、受講者のちょっとしたうなずきや、表情の変化、仕草などを見ることで、分かったのか分からないのか、面白いのか面白くないのか、疲れたのかまだいけるのかetc…、いろんな反応を元に構成や話し方をアジャストしていくものです。

オンラインの場合、個人個人の反応が見えにくいんですね。ハウリングや音声のごちゃごちゃを避けるためにマイクは切っていただいていますし、会場の雰囲気を感じることが出来ません。

これはもしかしたらMicrosoft Teams特有の問題なのかもしれません。

zoomの場合は、参加者全員(最大16名?)のカメラ画像を映すことが出来るのですが、Microsoft Teamsでは最大4名しか映せないんです。なので、みんなの表情も確認することが出来ません。

また、zoomでは「挙手」や「はい」「いいえ」などのリアクション機能がありますが、Microsoft Teamsではそれがありませんでしたので、受講者もリアクションを伝えられないもどかしさがあったと思います。

さらに!

zoomでは「ブレイクアウトルーム」グループを分けることが出来る(詳しくはこちら)んですが、Microsoft Teamsではそれができませんでした。もしできていれば、グループごとにディスカッションをしていただけたはずでした。

これらは、研修講師にとってはけっこうキツイ!

zoomの使用を見送ったのは、このとき世界中でzoomユーザー一気に拡大したためにセキュリティの問題が浮上していたことが原因でした。

それ以外の機能は、Microsoft Teamsも追随してほしいところです。

※2020年4月25日時点の情報であり、私が使い方をしっかり把握していない可能性もありますのであしからず。

デメリット②:ちょっとした問いかけがやりにくい

デメリット①の反応が分かりにくい、と似ていますが、講義の合間に受講者にちょっとした問いかけをすることがありますよね?

例えば、

「PDCAってどこかでやった?」
「プログラミングできる人いる?」
「ドラゴンボールって知ってる?」

などです。

ちょっとした問いかけをして反応を見ながら進めていくのは研修講師の常套手段なんですが、オンラインではこの常套手段が使いにくいです。

そうすると、研修の場の雰囲気が読み取りにくく、作りにくく、どのようにふるまって良いのか、どんな声のトーンで進めて良いのかが分からずにけっこう戸惑います。

そのたびにいちいち名指しで呼ぶのもねぇ。。

ということで、雰囲気作りという点ではけっこうなデメリットですね。

デメリット③:ホワイトボードがない

ホワイトボード

IT活用が叫ばれる世の中ではありますが、紙とホワイトボードはものすごく便利だなぁと思うわけです。

研修の資料をPowerPointで事前に準備しているとはいえ、その場で思いついた補足説明や、雑談交じりのお話など、パッと書(描)いて説明できるものとして、研修時のホワイトボードはかなり重宝しています。

オンラインの研修ではそれができないため、その場しのぎでPowerPointを使ったりしましたが、けっこう不便でした。

技術の発展によって、手元のタブレットと連携するとか、PC画面に手書きができるツールが発達するとか、ホワイトボードに代わるものが出てくるのかもしれませんが、画面を切り替えをクリックするなどのひと手間はどうしても入りそうですね。

この点だけはオフラインの研修には敵わないのかもしれません。

おわりに

さて、私が実際にオンライン研修をやってみて感じたメリットとデメリット(一部Microsoft Teamsへの要望)を紹介してきました。

まぁなんだかんだいってきちんと研修が終えられて、お客さまにもご好評いただきましたので、それなりにうまくできたんだろうと思います(笑)

一つ言えることは、オフライン研修とオンライン研修は違う ということ。

それぞれの良さを最大限に活用した研修作りと使い分けが、今後の講師に求めれられることなのかもしれませんね。

研修事業にも力を入れていこうと心を新たにするのでした!

 

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