著者

GEMBA Producer
大原 健佑
日本の中小製造業を専門とする現場のコンサルティング業を経営。中小企業診断士・QMS審査員補:2015(ISO9001審査員資格)。製品開発・生産技術・品質管理にの現場に10年間従事した経験から、製造業の現場で起きている問題の多くは「品質保証・業務プロセス設計・問題解決手法」で解決できると突き止める。経営視点を持ちながら、製造業の現場向けにIT・AI活用などの最新手法から、泥臭く地道な改善手法などを融合させたコンサルティングを行い、日本全国の中小製造業に顧客を持つ。「こんな現場の生々しい話、誰に相談して良いか分からなかった!」と大好評を得ている→ 詳しいプロフィールを見る

 

製造業の現場で例えるDXのステップとは?

最近巷で言われている【DX(デジタルトランスフォーメーション)】。

なんだか分かったような分からないような、またIoTとかAIとかと同じで言葉だけが先行している感も無きにしも非ずですが、このコンセプト自体は良い部分もあります。

さて、この記事では、DXを製造業の現場では具体的にどのようなことを指すのか、順を追って説明していきます。

DXに至る段階は、以下の3つの段階に分かれます。

  1. デジタイゼイション
  2. デジタライゼイション
  3. デジタルトランスフォーメーション

それぞれ、製造業ではどのように進めていけば良いのかを説明していきます。

DX ステップ①:デジタイゼイション

IT/IoT

まず最初のステップである「デジタイゼイション」。

これは、いわゆる『デジタル化』です。

とはいえ、これまで『デジタル化』という言葉を使っていた人もいたと思いますが、改めてここで定義してみたいと思います。

例えば、製造業の現場での分かりやすいものとして、作業日報を題材に扱ってみましょう。

まず、デジタル化前の状態は以下のような状態を指します。

・紙に手書きして保管している
・手書きした作業日報をスキャンしてPDFで保管している
・Excelに入力してPCに格納している

このような状態を【デジタル化前】とします。

それをデジタル化するとはどういうことなのか分かりますか?

作業日報に記録している個々の情報を“バラバラ”にデータベース化することです。

“バラバラ”にデータベース化することとは、個々のデータが他の項目と紐づいた状態なんだけど、それぞれバラバラに取り扱える状態のことを指します。

Excelで言えば、オートフィルタのついた一覧表をイメージしてもらえ良いと思います。

例えば、項目の一つに「作業時間」があったとした場合に、手書きやExcelの帳票だと、おそらく作業日でしか検索することができません。

“バラバラ”にデータベース化していると、作業時間を検索キーとすれば作業日を検索することができます。

これが、『デジタル化』です。

Excel帳票に入力してあるだけでは、検索性が全くありませんよね。

この状態から一歩進んだ状態を『デジタル化』と言います。

DX ステップ②:デジタライゼイション

さて、第二ステップの「デジタライゼイション」とは、『デジタル化』された情報を活用し、さまざまな処理やアウトプットを作ることを指します。

作業日報で言えば、作業項目ごとの作業時間、作業者ごとの作業項目の割合など、デジタル化された情報を自由自在に組み合わせて別の形に処理していくことです。

Excelで言えば、ピボットテーブルがイメージに近いでしょう。

いろんな形で見える化していきます。

ITシステムなんかでは、BI(Buissiness Interigence)ツールなどを活用してダッシュボード化して見える化する方法が取られたりします。

IT導入の検討をしたいとうお客様にお話を伺うと、このダッシュボード的な自由自在に画面を切り替えて見えるようにすることを希望される方も多いですが、そのためには、取り扱う情報がデジタル化されている必要があります。

その第一ステップを飛ばして、カッコいい見栄えのイメージばかりが先行しているパターンが多いのも実情。

きちんと『デジタル化』を理解する大切さをここでも念を押しておきます!

DX ステップ③:デジタルトランスフォーメーション

SNS

さぁ、本丸の「デジタルトランスフォーメーション」。

これは、デジタライゼイションをフル活用し、仕事のやり方や生活を変えていくという取り組みです。

例えば作業日報の件で言えば、デジタル化される前には作業日報を集計して結果を分析する担当者が必要でしたが、デジタライゼイションが実現できれば、集計して分析する作業は必要なくなります。

そうなったときに、そもそも集計して分析していた人は、例えば監視する、カイゼンの提案をする、目標設定を策定する、自動入力センサーの監視をする、あるいは全然別の仕事をするなど、これまでの仕事とは違った価値のある仕事にシフトしていきます。

そもそも、センサーで自動で情報がリアルタイムにインプットされれば、『作業日報』という概念がなくなります。

作業日報なんてなくなって、入力しなくても良いし、集計もしなくて良い。

その分、加工や組立や設計などの直接的に価値を生む作業にシフトしていく。

この“IT活用した結果新たな価値を生む”ことこそがデジタルトランスフォーメーションの本質です。

「こんな働き方に変わっていきたい!」

そんな目的を明確にすることこそがDXですので、ぜひ、目的を持ってデジタイゼイション(デジタル化)→デジタライゼイション→デジタルトランスフォーメーションのステップを意識しつつ、足下のデジタル化から進めていきましょう!

おわりに

さて、巷で言われているDX、少しはイメージしていただけたでしょうか?

実は、イメージする際に一番大きい壁は、第一ステップの『デジタル化』です。

くれぐれも、Excel帳票にしているだけでデジタル化と思わないようにしましょう。

ここの壁を超えないと、世の中のDXの流れにはついていけません。

この壁を超えるには、やはり専門家に現場を見てもらい、自分たちの現場だったらどのようなデジタル化になるのかを具体的にお話ししてもらうことです。

それも、一回だけではなく、実際にExcelを活用した簡易データベースなどのイメージも共有させてもらいながら、少しずつ進化していく必要があります。

製造業でITは専門じゃないからとあきらめずに、ITはあくまで道具であって、その使い方や基本的な考え方を知ることはこれからの時代は必須の内容であると認識し、どんどん前に進んでいきましょう!

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